GTECの結果が返って来ました。英検と比べてどう? どちらが点を取りやすい?

GTECの結果が返って来ていた

我が家のお兄ちゃんが12/1に高校で受けたGTECの結果が、2月中旬に返って来ました。10月に英検2級を受けているので、受検時期で言えば2カ月程度の差しかない。
この2つの英語民間検定、2年後の大学受験では大学に正式な成績として提出できる(英検は現行のタイプだと提出できないらしいですが)。高1生の親としては興味を持たざるを得ません。

という訳で、我が子1人のデータで恐縮ですが、この2つの検定を子供が受けた結果として思うところを述べていきたいと思います。

さて、まずはお兄ちゃんのことから紹介すると。

  • 公立の高校に通っている
  • 英語の成績は中の下、もしくは下の上あたり
  • 学校で受ける模試の校内偏差値を見ると、英語は45くらい
  • 単語を9月頃から覚え始めた
  • 文法は高校になってから覚え始めた
  • 秋に受けた河合塾プレステージという模試で英語の偏差値が30台をたたき出した
  • 1月にあったセンター試験の英語は5割程度しか取れなかった(英語も数学も5割くらいだったらしい)

と、ポンコツです。
秋の英検では2級に合格したのですが、なんとなくリスニングとスピーキングがハマったのではないか? と親は疑っています。

その結果は…

 そんな彼が12/1に受けたのはGTECのAdvancedというタイプ。4技能の得点と合計点、それに合計点がCEFRという指標でいうとどのくらいなのか、検定の結果として教えてくれます。

CEFRについて、以下文部科学省の資料より。

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CEFR

10月の英検では、お兄ちゃんはB1という位置にいました。

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英検

12月のGTECがどうだったかというと、同じくB1でした。

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GTEC Advanced

子供が受けてみて感じたこと

CEFRでは英検もGTECもおなじB1でしたが、GTECのほうが点は取れていませんでした。「GTECは英検よりも点をくれそう(ベネッセがサービスしてくれそう)」などと思わないでもなかったのですが、そんなことはない。そもそもGTECはベネッセというより懐かしのベルリッツが開発した検定。ベネッセの営業力によって全国の学校で実施されていると思うのですが、点が甘いという訳ではないと感じました。

ところで、Twitter等でGTECの情報を調べていると「GTECはライティングの評価を高くしてくれる」というのがあります。 

 お兄ちゃんのライティングがどうだったというと、画像ではボカシていますが、やはりA2ではありました。でもそれは実力かもしれない…。英検では4技能で一番ライティングが低かったし。

ただし。今回のGTECでもライティングが一番できなかったかというとそうではなく、普段は得意としているリスニングの点が悪いという結果でした。リスニングはもっと頑張っていただきたい。ちなみに4技能の得点順はリーディング>スピーキング>ライティング>リスニングでした。

考えたこと

今回の結果を見て思うのは大きく以下の3点。

1)どの検定を受けるのか、決め手はない

高3になったら英語の民間検定を2回受け、成績の良い方を受験する大学に提出することになっているが、どの民間検定を受ければ良いのか、まだ決められない。
英検もGTECもどちらもこれまでそれなりの回数を受けていますが、出てくる成績に大差はない(若干GTECのほうが悪い気がするけど)ので、現段階では選びようがない。お兄ちゃんとは高2になったらTEAPを受けてみようと言っています。その3つのなかから、本人に選ばせようと思っています。

2)高3の10月に受ける検定がタイムリミット?

今回、GTECの結果が返ってくるまでに2カ月半かかりました。これは遅い。大学受験の願書を12月中旬ごろから出したいとすると、GTECなら10月頭に受けられる試験がタイムリミットになります。思っていたより早めです。
1回目の検定を8月ごろ受け、2回目は9月末〜10月頭に受ける、というスケジュールを想定しているのですが、50〜60万人はいるはずの受験生たちも、とくに10月頭の検定は受けたいと思うはずです。それを捌けるのかどうか。2回目は受験料が高くて人気がないヤツを受けてもらおうか…お金がないから公立高校に行ってもらってるのに(苦笑)。

3)4技能を測るのは大賛成

現在の読む・聞く2技能で英語力を測る入試のせいで、大学入学以降は英語がちっともしゃべれない、コミュニケーションとれないという学生を大量に産んでいたのだと個人的には思います。
でも入試で4技能をはかるとなれば、高校生は英語を自分の言葉で書き、話すために勉強するようになります。これはすごく良いことなのでは。
英語を話す人と気持ちの通ったコミュニケーションを取りたいなら、グーグル翻訳アプリを顔前にかざして話す訳にはいきません。相手の目をみて、多少文法がおかしくても自分の言葉で話さないとね。
そんな訳で、いまお兄ちゃんの学年の他の生徒たちはバンバン海外短期留学とか海外研修に出かけています。話せるよう、経験を積むために。部活ではいつも誰かが海外に行っているので全員がなかなかそろわないくらいだ、とお兄ちゃんは言っています。絶対に大げさに言っていると思うのですが、自分が高校のとき、一応地域でトップの公立高校でしたが海外留学した人のは学年全体でも数名だったと記憶しています。それに比べたら確かに多いと思う。
今の高校1年生は、英語がかなり身近になりつつある。それは「大学入試で4技能やる」という話があるから。その結果、海外の人と直接自分の声でコミュニケーションが取れる人が増え、成し遂げられることにもつながっていくのでは、と思っています。